今日コーヒーを飲むという選択があなたの3日後にどのような影響を与えるか?

私が本格的にアーユルヴェーダを学んだのはアメリカなのですが、

コーヒーにまつわるものすごく印象的だったことがあるので、

今日はコーヒーをテーマに扱ってみようと思います。


当時の私のクラスメイトというのは、カリフォルニア在住で、

コーヒーカップを抱えて講座にやってくる、

なんとも人生を美しく生きている人たちでした。


その生徒たちの目の前で、先生が、

「この講座ではカフェインの摂取は推奨しませんので、コーヒーはやめてください」

と言ったのです。

アーユルヴェーダで食べていけないもの、

飲んでいけないものはありません。


じゃあなんでそんなことを先生は言ったのか?

一見矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、

これにはアーユルヴェーダ上の大きな意味があるのです。

アーユルヴェーダの食べ物・飲み物にNGはない

先にお断りをしておくと、

アーユルヴェーダではNGな食べ物、飲み物はありません。

添加物のいっぱいのパンや遺伝子組み替え食品、お酒類もOKなの?

と思われるかもしれませんね。

アーユルヴェーダは5000年以上前に作られた書物なので、

現代で手に入るものと、当時の品目数に差異があるのは確かです。


ですが、

「あなたがどう生きたいか?」次第で

あなたが食べると良いものが明らかになります。

NG食品を定義すること自体は、意味がないのです。

アーユルヴェーダにおける身体・心・魂の繋がり

アーユルヴェーダでは、

私たちの存在は単なる物理的な身体だけではなく、

心と魂が密接に結びついて”自分”と考えます。

だから、

食べるもので自分の性格や思考も左右されるんですよ^^

私たちが口にする食べ物や飲み物は、

消化システムだけでなく、

心の状態や精神的なエネルギーにも影響を与えます。

コーヒーの摂取についても単に

「美味しい」「朝の習慣」という感覚を超えて、

より包括的に考える必要があります。

先ほど、

「あなたがどう生きたいか?」で

あなたが食べると良いものは決まります、

とお伝えしたのは、ここにつながります。


先生がコーヒーNGと言うのは、

「心や魂までを含めて自分を変えていきたいなら

コーヒーはあなたに合いません」と言う意味なのです。


ドーシャとカフェイン:アーユルヴェーダの視点

アーユルヴェーダでは、

人間の体質を

「ヴァータ」(風と空間)、

「ピッタ」(火と水)、

「カファ」(地と水)

という3つのドーシャ(生体エネルギー)で説明します。

それぞれ体質に違いはあれども、

カフェインを摂り続けることで「ヴァータ」が上がり、

排便機能が弱まり、

長期的には便秘がちな体質になります。

特にカフェインを避けることで変化を実感しやすい人は、

現在毎朝排便ができていない人です。

カフェインは一時的にであったとしても避けて、

まずは腸内に溜まった体内毒素を排出できるようになることが先決です。

カフェインは特に次のような影響を各ドーシャに与えます。

こちらのタブは、アーユルヴェーダが好きな方だけ読んでくださいませ。笑

    • 当日: 一時的な集中力と覚醒感

    • 3日後: 過剰なヴァータは不安、不眠、落ち着きのなさ、消化不良と便秘を引き起こす可能性

    • 心への影響: 思考が散漫になり、集中力が低下

    • 魂への影響: 落ち着きを失い、内的平和を見つけることが困難に

    • 当日: エネルギー増加、代謝の活性化

    • 3日後: 胃酸過多、イライラ、過敏症、肌荒れの可能性、軟便

    • 心への影響: 判断力の低下、怒りっぽくなる

    • 魂への影響: バランスを失い、調和を保つことが困難に

    • 当日: 緩やかな刺激、眠気の軽減

    • 3日後: 不規則な代謝パターン、エネルギーの起伏、消化に時間がかかる

    • 心への影響: 通常の安定した状態が乱れる

    • 魂への影響: 安定感の喪失

3日後に現れる具体的な影響は次の通りです。

    1. 睡眠の質の低下: カフェインの半減期は約6時間ですが、感受性の高い人では72時間後でも微量が体内に残り、睡眠パターンに影響を与えることがあります。

    2. 消化システムが弱まる: 継続的なカフェイン摂取は消化火(アグニ)を乱し、3日後には消化不良や栄養吸収の問題として現れることがあります。

    3. ホルモンバランスの乱れ: 医学的に言われていることですが、副腎疲労につながり、コルチゾールやアドレナリンの分泌パターンが変化し、エネルギーレベルの変動を引き起こします。

    1. ストレス耐性の低下: 医学的にカフェインの長期摂取は副腎を疲弊させると言われています。この結果、ストレスへの対応力を弱めることがあります。

    2. 内的調和の乱れ: プラーナ(生命エネルギー)の流れが乱れ、精神的な平和と調和が損なわれます。

    1. 瞑想の質の低下: 精神的な落ち着きが減少し、瞑想や自己内省が難しくなることも。

    2. 直感力が鈍る: 身体と心のノイズが増えることで、本来の直感的な声を聞き取りにくくなります。

魂のバランスを取り戻す

カフェイン摂取自体が悪い訳ではありませんが、もしあなたが、

心や魂までを含めて自分を高めていきたいと思うのであれば、

コーヒーを飲む代わりに、下記の4つを試してみてください。

  • コーヒーの代わりにハーブティーを飲もう:朝の飲み物の習慣を続けたいのであれば、カフェインのない飲み物を大替にしてみてください。おすすめは麦茶、コーン茶、ローズ、ルイボスです。

  • エネルギーを高めたいのなら、瞑想しよう: 特に食前に目を閉じて、いただく食事を可能にしてくれた全ての人に愛を送るのがおすすめです。日々の短い瞑想セッションでも効果はあります!

  • 睡魔対策にコーヒーを飲むなら、代わりに食後に歩こう: 屋外で過ごし、自然のリズムと調和しましょう。前述のドーシャも、噛み砕けばそれぞれ自然のエネルギーの乱れを指しています。自然とのつながりが大切です。

  • 感謝の実践: 日記やマインドフルネスを通じて感謝の気持ちを育みましょう。継続していくと、「ありがとう」と言われる人になれますよ。

真の健康とは

アーユルヴェーダでは、今日の選択は未来の私たちに直接的な影響を与えます。

カフェインの摂取も例外ではありません。

コーヒーを完全に避ける必要はありませんが、

その影響を理解し、

飲んだ後、自分がどのような気持ちになるか、

しっかりと観察しましょう。

真の健康とは、単に病気がないことではなく、

身体・心・魂の完全なバランスと調和にあります。

日々の小さな選択に意識を向け、

それに気づくことができた時、より調和のとれた、

充実した人生を送ることができるでしょう。

「身体」「心」「魂」の3つで「あなた」であることをお忘れなく^^

この記事はアーユルヴェーダの一般的な原則に基づいています。

個人のドーシャや体質に合わせたアドバイスについては、経験豊富なアーユルヴェーダの専門家に相談することをお勧めします。

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