食事から始まる本当の自分探し
インドの聖典バガヴァッド・ギータの引用をしょっちゅう使っている私ですが、
それはなぜって、人生で大切なことは自分の役割を全うすることだ、
と繰り返し伝えている教えに共感しているから。
そんな私が同時に、
インドの医学「アーユルヴェーダ」について発信をしているのも、
同じ理由です。
食べて自分の役割を全うするための土台作りができるから、本当にすごい!
アーユルヴェーダは何がすごいか
一般的にアーユルヴェーダというものは、
自分の体質チェック表があって、
その表に当てはまる項目ごとにおすすめの食べ物がある、
健康長寿メソッド、みたいな印象かもしれませんが、
私はそのようなことは教えていません。笑
私が教えているのは、
自分の役割を全うするために身体を整える必要があって、
そのためには消化力「アグニ」が大切だということ。
本も、どうやって「アグニ」を育てるか?を
徹底してお伝えしている一冊です。
身体は魂の宿る場所なので、
身体が健康であることは、
自分の役割を全うするためには欠かせません。
それだけでなく、
感情もある程度落ち着いていないと、
自分の役割に集中できません。
さらに私が気づいたのは、
まずは自分の本音に素直になれないと、
自分の役割に沿う代わりに、
社会的な正解を自分の正解だと勘違いしてしまうんです。
だから断言したいのが、
真の自己実現への第一歩は、「アグニ」を育てることと、
自分自身に正直になることから始まります、
ということ。
今日は、食事と自己実現の関係についてまとめてみたいと思います。
アグニとは?
アグニは、消化の火と訳され、食べ物と感情の両方を消化します。
形があるわけではありませんが、
丹田のあたりにあると表現されることが多いです。
(アグニそのものは種類がいくつもあります。)
アーユルヴェーダにおいて、アグニは単なる消化能力ではなく、
以下のような役割を持ちます:
食物を体に必要な栄養素に変換する力
不要なものを排出する能力
体と心のバランスを保つエネルギー
アグニが弱まると、消化不良、疲労感、気持ちがモヤモヤするなど、様々な問題が生じます。
「頭」で食べるということの弊害
現代社会では、食事について「頭」で考えすぎている傾向があります。
皆さんも聞いたことがある方法はありませんか?
カロリー計算
タンパク質〇〇グラム
脂質制限
炭水化物制限
ジュースクレンズ
これらは決して悪いことではありませんが、
こうした「頭」による選択が続くと、
アーユルヴェーダで言う「アグニ」(消化の火)が弱まっていきます。
そして最終的には、自分の自然な欲である「食欲」が分からなくなります。
長期的には、「アグニ」(消化の火)が弱まると栄養を消化吸収できないだけでなく、
自分が本当に欲しいものや必要なものが分からなくなってしまうのです。
自分の身体の声を聴く
自分の役割を全うする生き方をしたいのであれば、
自分の身体と心の本当の声を聴くことから始めましょう。
一番簡単にできるのが、食事を通してです。
例えば次の4項目を意識してみてください:
空腹感に気づく: 本当の空腹と感情的な空腹を区別する
何が食べたいか直感に従う: 時には体が特定の味や栄養素を求めていることがある
食後の感覚に注意を払う: 満足感、エネルギー、消化の状態などに気づく
定期的に「リセット」する: 時々シンプルな食事に戻り、感覚を取り戻す(栄養ばかりを意識しても、「アグニ」が弱いと消化吸収できません。詳細は書籍にて!)
本もよろしくね!
頭ではなく、心と身体で食べる
「頭」で食べる代わりに、次のようなアプローチを試してみましょう:
食事前に一呼吸: 食べる前に数回深呼吸して、現在の瞬間に集中する
感謝の気持ちを持つ: 食物と食べることを可能にしてくれたすべてのもの・人に感謝する
五感で味わう: 色、香り、質感、音、そして味を意識的に体験する
ゆっくり食べる: 一口ごとによく噛み(固形物がなくなるまで咀嚼するのが理想)、味わう
食後の感覚を記録する: 食後15分、1時間、数時間後の自分の感覚に注意を払う
上記を実践すると、気分で食べているもの、ついつい食べ過ぎてしまうものを減らすことができるようになることが多く、体重に変化が起きますよ!
実践:一週間の食事日記帳
自分自身に正直になる練習として、一週間食べたものと、食べた後どう感じたか?を記録するのもおすすめです。
やり方は下記を参考にしてみてください。
食事日記をつける: 何を食べたかだけでなく、なぜそれを選んだか、食後どう感じたかも記録する
空腹度チェック: 食事前に1-10のスケールで空腹度を評価する
満足度評価: 食後に満足度、エネルギーレベル、気分を記録する
体の声を聴く: 「今、身体は何を求めていますか?」と自問する
判断なしの観察: 自分の選択を良い/悪いと判断せず、単に観察する
食べて本音と結びつく
自分の役割を全うする道は、
大きな哲学的概念から始まるのではなく、
毎日の小さな選択から始まります。
食事という基本的な行為において自分自身に正直になることで、
より深い自己認識への道が開かれます。
社会の期待や一時的な流行ではなく、
本音を拾えるようになりましょう。
食べることは、ただあなたの身体に栄養を送る作業ではありません。
あなたがあなたであることを思い出すために欠かすことのできない時間なのです。
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