お金の価値が消える未来を想像してみました:本当の豊かさとは?

「お金のために働かなくてはならない」は本当か?

経済学者の成田悠輔さんは著書『22世紀の資本主義 やがてお金は絶滅する』の中で、興味深い未来を描いています。



「そして最後には、お金で測られる価値が姿を消す。これまでの市場経済は、お金で測られる値札を商品たちにつけ、それぞれの人にどれを買って手に入れるか委ねてきた。」その代わりに、「それぞれの人が何をしたり手に入れたりするかを計算し推薦するアルゴリズムが市場経済を操る」。(P22)



このページを読んだときの私は、もしも近くにボタンがあったら、

連打して「そうそう!これこそが本当の姿だよなぁ」と言っていたに違いありません。



なぜなら、

5000年前に書かれた書物、

バガヴァッド・ギータが説いていた真理と、

驚くほど共鳴しているからなんです。



この日記帳では、

お金の価値が消える未来を想像した上での

本当の豊かさとは?

について考えてみようと思います。



「価値」の本質を探る

バガヴァッド・ギータは、

物質的な富は一時的なもの

つまり、「永遠でないもの」

という考え方で話が進みます。



「執着なく、我欲なく、決意と熱意に満ちて行為を行う者、成功と失敗によって動揺しない者は、サットヴァ(純質)であると言われる」(第18章26節)



ここで重要なのは、

お金という「値札」に執着せず、

行為そのものの質に価値を見出すという教えです。



お金で測れない価値:3つの性質(グナ)

バガヴァッド・ギータは、

この世界を3つの性質(グナ)で説明します。



サットヴァ(純質): 知識、調和、喜び

ラジャス(激質): 欲望、活動、執着

タマス(暗質): 無知、怠惰、混乱



現代の市場経済は、

主にラジャス(激質)の性質に根ざしています。



「もっと欲しい」

「もっと稼がなければ」

という感覚(欲望と執着!*)が、

経済活動の原動力です。



(*サットヴァ、ラジャス、タマスという3つの性質は、私たちにも宿っていて、この3つの性質のバランスをとることが重要です。バランスに欠いた状態が欲や執着を生みます。)



成田さんが描く未来、

つまり、

お金という尺度が消えていく世界は、

ある意味で、

ラジャスからサットヴァへの移行

とも言えるでしょう。



なんて素敵な世の中に変わろうとしているのでしょうか・・・!



もしこのようなお金の流れが

可能な世の中になるとしたら、

私たちは何を軸に働いたり、

生活をすると良いのでしょうか。



「お金のために働く」から「ダルマのために働く」へ



「行為そのものがあなたの権利である。しかし、決してその果実を求めてはならない」(第2章47節)



この有名な教えは、

現代の「お金のために働く」

という概念を根本から問い直します。



ギータが提示するのは:

  • 働く動機: お金(結果)ではなく、自分のダルマ(使命・役割)

  • 評価基準: 報酬の額ではなく、行為の質

  • 満足の源: 外的な富ではなく、内的な充足



成田さんが予測するアルゴリズムによる推薦システムの未来は、

「それぞれの人に適したもの」を提供することを目指しています。



これは、バガヴァッド・ギータの

スワダルマ(各人固有の使命)

の概念と不思議な類似性があります。



このあたりが、私が本を読んで共鳴してしまった理由です。



お金が消える時代に残るもの

もし本当にお金という価値尺度が消えたとしたら、

何が残るでしょうか?



バガヴァッド・ギータの答えは明確です:



1. カルマ(行為)の質:お金という報酬がなくても、あなたは自分の仕事に誠実でいられますか?

2. ダルマ(使命)への献身:値札がつけられない時、あなたは何をする人ですか?何があなたを動かしますか?

3. セヴァ(奉仕)の精神:見返りを期待せずに、他者や社会に貢献する喜びを感じられますか?

4. アートマン(真我)の実現:外的な富や地位ではなく、内なる本質とのつながりを深めていますか?



今、この瞬間から実践できること

今この日記帳を読んでいる人が、

お金が絶滅する22世紀を想像するのは少し先の未来すぎますね。




でも、世の中がこの方向で変わろうとしている可能性があって、

この変化こそが、インド5000年の歴史の書物が示す生き方を、

より実践しやすくしてくれているのだと私は思います。




今この瞬間から実践できることを4つお伝えしますね。




1. 働く動機を見つめ直す

「なぜ私は今の仕事をしているのか?」 お金だけが理由なら、あなたの使命とは何か、静かに問いかけてみましょう。必ず使命はありますよ。




2. 行為の質に集中する

給料が変わらなくても、今日の仕事を最高の質にするための想像をしてみてください。これは、 結果への執着を手放し、プロセスに没入する練習です。




3. 内的な豊かさを育む

銀行口座の残高ではなく、心の平安、知恵、思いやり—これらの「値札のつかない富」を育てましょう。

その手始めとして、「ありがとう」と感謝の表現を増やすことが一番簡単な方法かもしれません。




4. ニシュカーマ・カルマを実践する

「報酬を期待しない行為」を日常に取り入れてみましょう。

誰も見ていなくても、お金にならなくても、ただ正しいから行う—そんな行為が、魂を豊かにします。




お金は手段、目的ではない

「どのような状況においても、心が動揺せず、欲望から解放され、恐れも怒りもない者—そのような人が、確固とした智慧を持つ聖者である」(第2章56節)




お金は確かに現代社会を生きる上で必要な手段です。




しかし、それを人生の目的や、

自分の価値を測る尺度にしてしまうと、

私たちは永遠の不満足の中に生きることになります。




成田さんが予測する「お金の絶滅」は、

技術的な進化かもしれません。




しかし、バガヴァッド・ギータは、

私たちの意識の進化によって、

今すぐにでも「お金という尺度」からの自由

を手に入れられることを教えています。




まとめ:「お金のために働かなくてはならない」を解放する

お金で測られる価値が消える未来は、

遠い22世紀の話ではありません。




それは、今この瞬間、

あなたの意識の中で始めることができる解放です。




「お金のために働かなくてはならない」という信念から、

「私のダルマを生きる」という真実へ。




外的な値札から、 内的な価値へ。

所有から、 存在へ。




この移行は、テクノロジーが実現する前に、

あなたの心の中で起こり得るのです。


by Jessica Kato

「満ち足りた海が水を受け入れるように、すべての欲望が彼の中に入っても動じない者、その者が平安を得る。欲望を追い求める者は平安を得ることはない」 — バガヴァッド・ギーター 第2章70節



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