「ヘルシー」の常識がくつがえった日

先日、長崎県の佐世保市役所で

「ヘルシークッキングコンテスト」の募集をしているという話を聞きつけました。


アーユルヴェーダを実践する私にとって、

これはアーユルヴェーダで考える

「ヘルシー」を表現できるチャンスに違いない!

と”思い込み”、すぐに応募を考えました。

ところが、過去の入賞作品を見てびっくり。

そこには、私が考える「ヘルシー」とは

到底思えないレシピが並んでいたのです!

今回は、この出来事をきっかけに、

私たちが普段使っている「ヘルシー」という言葉を、

アーユルヴェーダの視点から深く掘り下げてみたいと思います。

なぜ?「ヘルシー」なはずのレシピに違和感を感じた理由

私が「これはヘルシーじゃない…」と感じたのには、

理由があります。

入賞作品には、こんなキーワードが並んでいました。

  • 「粉末のコーンポタージュ」 を使用

  • 「電子レンジで簡単」 が調理の決め手

  • 「鯖缶で時短」

    がちらほら

これらは、アーユルヴェーダ的な「ヘルシー」を語る上で、

できれば避けたいものばかりだったのです。

アーユルヴェーダの「ヘルシー」は、心と魂も含む

なぜ、アーユルヴェーダではこれらを避けるのでしょうか?

それを理解するには、

まずアーユルヴェーダにおける

「健康」の定義に触れる必要があります。

アーユルヴェーダの健康の語源は、

サンスクリット語の

「スワスタ (Swastha)」

という言葉にあります。

これは単に「食べて健康」という意味だけでなく、

もっと広い「自分自身の健やかな在り方」を示す言葉です。

  • 一般的な「ヘルシー」:低カロリー、低脂質、低糖質など、主に身体的な健康に焦点が当たっている。

  • アーユルヴェーダの「ヘルシー」(スワスタ):身体、心、そして魂の全体のバランスが整っている状態。食事で言えば、自分の今のバランスを乱さず、むしろ整えてくれるものをいただくこと。

つまり、「ヘルシー」とは本来、

ものすごく奥深い言葉なのです。

食べて健康、さらに心も魂も健やかであること。

これは、アーユルヴェーダの学びを進める中で

基本の考え方にもなっています。

誰にでも共通するたった一つのルール:「プラーナ」をいただく

「自分に合うもの、なんて人それぞれで難しそう」と思われるかもしれません。


確かにその通りで、

そこがアーユルヴェーダの面白いところです。

ですが、たった一つだけ、

誰もが共通して意識できる大切なことがあります。

それが「プラーナ」です。

プラーナとは、「生命エネルギー」のこと。

目には見えませんが、

私たちの心と身体を作る、

食べ物が持つ根源的なエネルギーだと考えられています。

時短や便利さから粉末スープの素や缶詰を使うと、

この「プラーナ」をいただくことができません。

つまり、アーユルヴェーダにおける

「ヘルシー」とは

低脂質・低糖質・低塩分

といった成分表示だけでは測れないのです。

プラーナは、野菜でいう

「ぷりぷり」「シャキシャキ」といった

瑞々しさに宿っています。

採れたての野菜が一番ですが、

スーパーで新鮮に見えるものを選べば十分です。

電子レンジに関しては、

アーユルヴェーダでは、

マイクロ波による急激な加熱が、

食物の持つ生命エネルギー、

つまり「プラーナ」を損なってしまうと考えます。

これは、食べ物を栄養素だけで判断するのではなく、

その食べ物が持つ「生命力」も大切にする、

というアーユルヴェーダ独特の視点です。

現代の栄養学では、

調理時間が短い電子レンジは、

茹でる調理法などに比べて

ビタミンCのような特定の栄養素の損失が

少ないという研究報告もあります。

どちらが正しいという話ではなく、

アーユルヴェーダは「生命エネルギー」、

栄養学は「物質的な栄養素」と、

異なる視点から食べ物を見ているのです。

無理に禁止する必要はありませんが、

もしフライパンやオーブントースターで代用できるなら、

その方がプラーナを多くいただける、

と考えてみてください。

栄養価より大切な「消化力」

そして、プラーナと同じくらい大切なのが

「自分の消化の状態」を確認することです。


アーユルヴェーダでは、栄養価の計算はしません。

なぜなら、どれだけ栄養価が高くても、

身体が消化・吸収できなければ、

それは栄養にならないからです。

(栄養を消化吸収することができる身体になるための方法を本にまとめています)

消化しきれなかった食べ物は、

体内で未消化物(アーマ)となり、

かえって不調の原因になると考えます。

私たちがヘルシーな食品に惹かれるのは、

「きっと自分の栄養になるだろう」と期待するからですよね。


その期待に応えるには、

まず自分の身体が消化の準備ができているかを確認することが先決です。

そのサインは、とてもシンプル。

「本当にお腹が空いているか?」です。

今日からできる!本当の「ヘルシー」を実践する3つのコツ

難しく考える必要はありません。

消化できる身体づくりのために、今日からできることは3つだけです。

  1. お腹が「グゥ〜」と鳴るような本物の空腹を感じてから食べる

  2. 腹八分目を目安に、身体が消化できる量をいただく

  3. 食事と食事の間はしっかり時間をあけ、消化できる時間帯にいただく

たったこれだけです。

あなたにとっての「ヘルシー」を再定義しよう

今回の記事を通して、

ぜひご自身の中の「ヘルシー」という言葉の定義を見直してみてください。


カロリーや栄養成分だけでなく、

「生命力(プラーナ)」があり、

「美味しく消化できる」もの。

それが、アーユルヴェーダの考える、

あなたを心身ともに輝かせる「本当のヘルシー」なのです。

by Jessica Kato 加藤ジェシカ

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